ちょっと知っていると便利な技を伝授します。



1,フィルム巻き上げ確認窓
2、ME-F分解時断線対策(つが_のさん寄稿)
3、部品整理
4、電池蓋の開閉方法
5、巻き上げレバーの飾りネジ
6、チャージ部動作不良対策
7、巻き上げフィーリングの改善
 8、もしも裏蓋が閉じたままで巻き戻しクランクの軸を中に落としたら(^_^;)



1、フィルム巻き上げ確認窓
ME、ME Super、ME-Fにはフィムが巻き取られていること
を確認するための窓があり、フィルムを巻くと内部で写真
のマーカーが左右に動きます。
 このマーカーが軍艦部を外した時、糊が古くなっている
ためにポロリと取れて来る場合があります。

 元通り両面テープや接着剤で貼り付けてもいいのです
が、汚れてしまったり切れてしまったときは私は下の
マークをラベルなどに印刷して、適当な大きさに切って貼
り付けています。
 ←カラープリンターで印刷してお使いください



2、ME-F分解時断線対策(つが_のさん寄稿)

基板、抵抗や電池室等を紙で包んで養生した上で分解・組み立ての作業をすると、配線の
断線のリスクがずいぶんと低減します。
また、基板に付いている古いモルトプレンであちこち汚すことも防げます。
紙は、下図のように裁断します。寸法が入ってますが、だいたいで構いません。
下記1〜3の用途の包装紙で、3の包装紙の青い線は切り込みです。
用紙は、PPCコピー用紙かインックジェットプリンタ用紙を使います。
厚紙では重過ぎて断線の危険が増します。





@.下部の電池室とフレキ基板は、まとめて紙で包み、紙テープ(マスキングテープ)
   で止めます。


A.上部の感度設定用の抵抗部分ですが、MEFの場合、AF切替えのスイッチの配線4本を
   テープか糸で結束します。それから、紙で包み、紙テープで止めます。さらに、ぐらつか
   ないよう、アイピースの枠にテープで固定します。
   ここでは、抵抗の下の接点の配線を外さなかったので、この包みにテープ止めしています。
   とにかく、ぶらつくものは、このようにテープで止めてしまいましょう。




B.ME-Fの分解の手順通り、ウンターユニットを外す場合は不要です。
  カウンターユニットの電極だけ外して、配線を外さないヘソ曲がり向きです。
  感度設定用の抵抗と同様に養生します。


   つが_




3、部品整理
カメラを分解する時には部品を整理しておかない
と、いくらデジカメで撮ったとしても元に戻すのは
至難の技です。
そこで写真のようなトレイ(100円ショップで買った
小物入れ)を準備し、分解した順番に入れていけ
ば、組み立てのとき迷わないですみますよ。




4、電池蓋の開閉方法
なにをつまらない事をと思われましたか?
カメラの取り説を見ますと左の写真のように10円玉を使っていますが、これが重要なんですよ。

電池蓋の溝の寸法は10円玉の大きさに合っていて、100円玉や50円玉を使うと溝を痛めやすいんです、ですから10円玉のギザギザのないものを常に準備しておきましょう。

掲示板でもご指摘いただいたんですが、実際のところ1円玉の方が傷が着かなくて良いという意見もあります、1円玉はアルミなので蓋より柔らかいですからね、ただ寸法がちょっと小さくて、回しにくいことがあります。
締めるときは1円玉、ゆるめる時は10円玉とかって言うのが良いのかも知れませんね、実際に試してみてください。

2002/09/26追記
更に新しい情報を頂きました、500円玉を使うととても具合がいいようです、1円や10円ほど財布に入っていないのが欠点ですが、常に一枚確保しておくのが良いかも知れません。





5、巻き上げレバーの飾りネジ
 巻き上げレバーの飾りネジのないMEを良く見かけます、メーカーに問い合わせても手に入らないと言う話ですから、ジャンクのMEでも手に入れてと思ってしまいますが、これが泥沼の始まりで、このジャンクがちょっとした修理で完動品になってしまうと、また次のジャンクを探し始めることになります、なかなか修理不能なMEには巡り会えないものなのです。
 ではどうすれば良いのか?一つは長谷川製作所さんなどの修理業者に聞いてみるのが確実かと思います、予備部品として持っているようですから。(私は問い合わせたことはありません)

 あとは作る、って手もあります、お金をかけて作ったのではまた意味がないので、私が実際にやった方法をちょっと紹介してみましょう。
まず手芸品店でボタンを探してきます、写真は布をかぶせて服に合わせたボタンを作るタイプの物です、外径15mmくらいが良いですよ。
内側に丸く切ったボール紙等(写真はバルサ材)の中央に爪楊枝(ネジにキツク入る位の太さのところ)を差し込んでエポキシ接着剤で固めます、このとき淵が1.5mmぐらい残るようにします。
接着剤が固まったら、押し付けながら左回りにねじ込んでやれば出来上がりです。

結構いいでしょV(^0^)
オリジナルと比較してみましょう、やはりちょっと負けるかも。ちょっとじゃないって(・_*)\ペチ




6、チャージ部動作不良対策
巻き上げレバーの動作不良が多いようなので、対策を紹介します。
ミラーBOXを外した状態で巻上げをすると、時々こんなことになります、これ治らなくて苦労していませんか?
そんな時は写真の部分にドライバーをかけて、
左に開きます、この状態で一度レバーを巻き上げてください、これで大抵は治ります。
もしレバーが途中で止まってしまったら、写真の穴にドライバーをかけて矢印のほうに動かしてください、カチッとロックが外れて巻き上げレバーが元に戻りますよ。







7、巻き上げフィーリングの改善
カウンタを分解した時は必ず写真の部分を綿棒などで掃除し、モリブデン系のグリスを塗っておきましょう、巻き上げのフィーリングが改善されます。




8、もしも裏蓋が閉じたままで巻き戻しクランクの軸を中に落としたら(^_^;)
巻き戻しクランクを外した状態で裏蓋を閉じてしまったり、クランクを外す時に軸をカメラの中に落としてしまうと悲惨なことになります、裏蓋が開かないですからね(^_^;)
そういう場合は大き目のクリップを伸ばして写真のようなものを作りましょう。
先端部は2mmほど直角に曲げておきます。
出来たら写真のように突っ込んで引っ張れば裏蓋が開きます。