MGとMEは良く似ていると言われます、そう言われると反対にどこが違うのか知りたくなるのが
人の常ってもの、ここでは一般に行われるスペックと外観の比較だけでなく内部構造にまで
目を向けた比較をしてみたいと思います。



と、言いながら、まずはスペックの比較をしてみましょう。

 
M  G
M  E
サイズ
135W×85H×49.5D mm
131W×82.5H49.5D mm
 サイズはそんなに違わないですが若干MGが大きいのが解かります、
その辺は写真でご覧下さい、左側がMGです。
  
重  量
425g
460g
 
やはりMGが軽いです。
シャッター
スピード
電子制御 1〜1/1000秒無段階
B・X1/100秒のみ機械式
電子制御 8〜1/1000秒無段階
B・X1/100秒のみ機械式
 仕様上はシャッターは同じですから機械的性能は同じですね、低速側のスピードに違いがありますが、これは表示の有無ですから現実には同じだと考えて良いんじゃないでしょうか、絞り優先AEで、どちらもマニュアルでは変更出来ないですから、CPUが何秒まで演算しているかってことで決まるわけです、ためしにMEで8秒になる条件でシャッター切ったときの実測値はMEが約9秒、MGが約10秒でした、真剣に計ってない(汗)ので誤差の範囲内でしょう。
露出制御
絞り優先AE
絞り優先AE
測光方式
TTL中央重点全面測光(GPD)
TTL中央重点全面測光(GPD)
 露出制御方式はスペック的には同じです、違いは分解した時に出ます。
露出補正
なし
±EV2(ステップEV1)
 これがMGとMEで大きく異なる部分です、MGもASAダイヤルで補正することは可能ですが、やはり操作性は劣ります。
ファインダー視野率
92%
92%
ファインダー倍率
0.87倍
0.95倍
 MGはファインダー倍率が低いですね、これはコストダウンのためです、実際に使って見るとそんなに違いは感じないんですが、スペックに弱い人にはそんな事言っても無駄ですね。
ファインダースクリーン
スプリットマイクロマット
クリアーブライトマットスクリーン
スプリットマイクロマット
 MGで良くなったと言われる部分です、ペンタックス独自開発のスクリーンですが、良し悪しは実際に見てもらうしかないかな、私の感じではたしかにピントの山が掴み易くなったように思います、ただ暗いレンズだと少々ゴロゴロ感がありますね。
ファインダー
スクリーン交換
レンズマウント部から交換可能
交換不可
 MGではスクリーンがレンズマウント側から交換可能です、これはゴミ、誇りが入ったときにかなり便利ですね、MEでは”MEスクリーン清掃の巻”を御覧頂くしかないですから。
発売時価格
38,000円(ボディーのみ)
ブラックは2,000円高
50,000円(ボディーのみ)
発売時期
1982/1
1976/12