LEICA R4



35mmフォーカルプレーン一眼レフカメラ
シャッター:電子式金属幕縦走りフォーカルプレーンシャッター
機械式:1/100秒、B
電子式:1秒〜1/1000秒
露出モード:マニュアル/絞り優先/シャッター速度優先/プログラム
寸法:138.5×88.1×62.2
重量:630g
電池:SR44X 2個
発売年月 1980年 

分解組み立て難易度10段階評価

 初めての人は 8
知ってる人は 


ご存知ライカの一眼レフ、R4、中身はminolta XDだと言うのは有名な話。

JFC会友のたかさきさんの依頼でやってきた、故障内容は高速シャッター不良と言う事だったが、詳しく聞かなかった、XDは何度か修理の経験が有るので楽勝だろう、そんな甘い考えで分解を始めた(^^ゞ
しかし、ライカは只者ではなかった。

XDと同じ、そう簡単に考えていたのに、トップカバーを開ける前から躓いた(^^ゞ
XDではシャッタースピードダイヤルにカニ目溝が有ったはず、はて????

ここで少々悩んだ、手荒な事はしたくないし。
で、結局外せたが、その方法は公開しない事にした、せっかくの謎解きをバラしちゃ申し訳ないですからね。

どうしても知りたい方はご連絡ください。

巻き上げレバーの飾りネジはアメゴムの押し当て程度では緩める事が出来ず、またしてもリングレンチが増える事に(^^ゞ
このほか知っていればなんとも無いことなんだけど、知らないと分解出来ない事がいくつかある。
巻き上げ側だが、意味不明のワッシャが2枚、ガタツキ調整と言うか、入れないと巻上げが出来なくなる、どうもこういう設計は好きじゃない。
ASA感度設定ダイヤルも同じくワッシャ入り、場所と枚数を確認しておこう。
開けてびっくり、あれ(・・?
XDとは随分違うような気がする。
こちらも結構違うなあ、電線だらけだし、気力が無くなる(^^ゞ
底の電装もまったく異なる。
巻き上げ機構はXDそのもの。
人造人間キカイダー(爆)

このカメラを分解するのは相当な勇気と気力が必要だと理解してね(爆)
高速シャッターの動作不良と言う事なので、いつものダンパーが溶けて幕の動作に支障が出ているんだろうと勝手に判断、シャッターユニットの分解スタート。

と、分解してみたが特別異常な状態でもなく、ダンパーは溶けだす寸前で原型をとどめていた。
ということは原因はシャッター幕制御機構のようだ。
シャッターユニットはMEでお馴染みのセイコーMFCシャッターで、MEのものとほぼ同じ。

単体で動作確認すると最速が1/2000秒+α・・・・半分開かないことも(^^ゞ
このシャッターは単体での動作が1/1000秒なので速過ぎる、まあ単体で1/2000秒で安定して切れてる分にはマニュアルでもオートでも問題にならないのだが。
確認の結果、先幕解放後の後幕の動作タイミングが早すぎるようなので調整したが、それでも最速が1/1000秒まで落ちない。
このあと先幕のテンションを上げて調整した。

あとは組み立てるだけ。


分解組み立て難易度の所に知ると知らないでは難易度が違うと書いた、実は今回一番悩んだのがトップカバー外し(^^ゞ
知ってしまえばシャッターユニットの分解まで10分とかからないと思う、電装も多いが、これが結構まとまりは悪くないのだ。

LEICA R4は分解する前はXDにLeicaの革をかぶせたカメラだと思っていた、実際巷の噂もそんな話しか聞こえてこなかった。
中身は同じなのにLEICAだと言うだけで何倍もの値段って言うのは理不尽だとか、そんな話も聞こえてきたが・・・、LEICAファンの方、ご安心ください、分解比較してみると機械的な部分は確かにXDどほぼ同じだが、電装についてはまったくの別物であるし、トップカバーの重厚な作りは特筆もの、とにかく丈夫、多分コンクリートの床に逆さまにしてドカーンと落とさない限り凹まないだろうと思う(^^ゞ・・・保証は出来ませんけどね(爆)

とにかくLeicaは伊達じゃない、一台くらい欲しいかも(大爆)。