RICOH XR-2s



TTL開放測光
機械式縱走りメタルフォーカルプレーンシャッター
露出制御:絞り優先EE、マニュアル
B、4〜1/1000秒
電池:G13×2
寸法:139×91×48mm
重量(本体のみ): 550g 
発売:1977年9月 
価格:\67,000 50mm/F1.4付属(写真はF2.0)

分解組み立て難易度10段階評価
 7
半田付け個所多数

RICOHのサンキュッパで有名になったXR500の元になったのがXR-1sで、XR-1sにオートが付いたのがこのXR-2s。
オートの動作不良ということで私のところにやってきた。

2003/06/16:軍艦部外し説明追加
まずはこのネジを外します。
巻き戻し軸にドライバーなどを挟んで巻き戻しレバーを外します。
アイピースシャッターレバーを外します、左の写真のように、ネジにカバーがありますので、細いドライバーなどを使って取ります。
X接点を外します。
巻き上げレバーのカバーを外すとカニ目ネジが出てきますので外します。
押さえリングを外します。
レリズ部のカバーを外します。
シャッタースピード設定ダイヤルを外します。
ASA設定ダイヤルを外します。
ASA設定ダイヤルロックボタンのネジを外します。
これでようやく軍艦部が外れました。
セルフタイマーレバーが折れていたので、アルミ板で作ってみた、このシリーズはよく折れるようである、右上に見えるのは私のXR500のもの、これも折れて根元をアルミで作り直してある、今回はこれと同じ形に削り出した。
オート不良は写真左上の赤い線の半田付けが外れているだけだったので、半田付けして修理完了。(と、このときはそう思った)
スクリーンのゴミが気になったのでスクリーンを清掃することにした、これが結構大変、この配線の数である。
この後組み立てて完了、動作確認もOK、と・・・思ったらセルフタイマーが動作するのにシャッターがきれない、やむなくミラーボックスまで分解することに・・・(またかよ涙)。
ミラーボックスを外して見たら電池ケースの取り付けが折れていた、分解してよかった、いずれ外れてしまっただろうから。

で、肝心のセルフタイマーの動作不良原因がわからない、どう見ても動作に問題はないようである。
色々調べてみると原因はなんと電池が消耗しているためだった(涙)。
このカメラはセルフタイマー動作中は常に電磁石に通電しているのである、これが通常のオートのときは一瞬なので電池の消耗の影響が少ないのだが、セルフタイマーのときは通電時間が長いので電圧降下を起こし、動作不良を起こすのだった。
電池の消耗でミラーボックスまで分解するとは、なんてオバカなんだろうか。

ミラーボックスを外して見るとシャッター幕に汚れが目立つ状態だった、ここまできたらついでなのでシャッター幕の洗浄をした。
試 写



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