nicca




35mmレンジファインダーカメラ
布幕式横走りフォーカルプレーンシャッター
1/500〜1秒
寸法:133×68×30mm
690g
レンズ:NIKKOR-H.C 1:2 f=5cm
昭和24年7月発売

ライカVのコピーカメラは数多いのですが、その中でもniccaという名前は以前から知っていたのです、なんだかウイスキーみたいだなーなんて思って(^^ゞ。
このカメラが私のところにやってきたときは、幕不良、シャッタースピードダイヤルのセレクトロック不良でした、幕はもうボロボロです、交換するしかないでしょうね、3軸式の幕交換は経験がないので不安もありますが楽しみです。

文字までなんとなくライカに似てますね、Nicca Camera Company,Ltd.と刻印があります、niccaはnippon cameraの略だと思うんですが、面白いですね。
幕はもうボロボロです、ゴム引きのゴムが溶け出して軸に接着したような状態です。
シャッタースピードセレクト部ですが、ロック用のピンが取れています。
ピンはカバーを外した時に「コロン」と転がって出てきました。
低速用ガバナーです、今まで見た中ではPENTAX S3のと似てるかな、当然S3の方が新しいですけどね。
先幕のロックです、シャッターボタンを押すと、このロックが外れるようになっています。
もうボロボロです。
古い幕を採寸して同じ寸法になるように作り直しました。
軸も綺麗に接着剤を剥がして掃除します、手を抜くと幕の巻き込み長さが変わって後で調整に苦労するので手は抜けません。
幕の長さと接着位置を交換前の状態に合わせてやれば、組み込み時の幕の位置あわせが楽になりますので、慎重に接着します。
組み込みが終わりました、ちょっとコツが要ります、不器用な人は苦労します(私です(-_-)/~~~ピシー!ピシー!)。
綺麗になりました。
残るセレクト不良ですが、このピンをはめ込んで半田付けしました、これで完了です。
ライカコピーのカメラは初めて分解しましたが、驚きがいっぱいでした、これを最初に考えた人は、やはり天才だと思いますね、MXやSPなどの布幕式のフォーカルプレーンシャッターは4軸ですが、基本はこの3軸から来ているんだと感じました、ライカが後のカメラ設計に与えた影響はどれぐらい凄いものだったか、少しだけ覗いたような気がします。
 


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