PENTAX superA




マルチモード 35mm一眼レフカメラ
露出制御: TTL中央重点全面測光
露出モード:プログラム自動露出、絞り優先自動露出
シャッター速度優先自動露出、マニュアル露出
TTLオートストロボ、外光オートストロボ
像倍率:0.82倍(50mm標準レンズ付で距離∞)視野率:92%
シャッター:電子制御式縦走りメタルフォーカルプレーンシャッター
1/2000〜15秒 Xシンクロ1/125秒
電池 SR44型又はLR44型電池×2、又はCR-1/3Nリチウム電池×1
寸法:131×86.5×47.5mm
重さ:490g(電池別) 

分解組み立て難易度10段階評価
 6
フレキ断線の可能性大

PENTAX初のマルチモード一眼レフカメラです、基本的な構造はME系ですから前々から興味があったのですが、何分お値段が張るので手が出なかったんですが、たかさきさんに譲っていただきました、ありがとうございます。

私が興味があったのは、MEと同じ骨格にどうやって絞りの制御を組み込んだかと言うことでした。
Kマウントのレンズの場合、絞り連動レバーは全開か全閉だけですから動けば良いだけでしたが、シャッタースピード優先AEを実現させるためにはボディー側から絞りを正確に制御しなければなりません、どうやって制御しているのでしょう、その答えは、「うーん、なるほど」でしたね。


MEと違い、シャッターボタンは軍艦部についていなかった、分解時にはスプリングと金属球に注意しないと紛失の恐れあり。

フィルムカウンターダイヤルはME系ではMEだけがアルミ製で、あとはプラスチック製だったので、当然プラスチックだろうと思ったらアルミ製でした。
ファインダー内表示用のLCDです、こんなに上のほうにあるのに、ファインダー内では下に見えます、ここから鏡を何枚も使って下に見えるようにしているんです。
写真中央に見えるのがレリーズ用のソレノイドです、早い話が電磁石ですね。
ミラーボックスのすぐ左側に張り付くように見える白いギヤが、ミラーの位置を検知するエンコーダーを回すものです、ミラーの位置=絞りレバーの位置となるんですね、このセンサーで絞りレバーの位置を読み取っているのです。
絞りレバーの位置を検知しただけでは制御は出来ません、絞りレバーがここだ!と言う位置まで来たら、そこでロックしてやらないと結局しっかり絞られるだけですからね(^_^;)
そのための機構がこちらです、ここ!っと言うところになったら動作をロックしてしまいます、ME系ではセルフタイマーのあるところですね、なるほど、セルフタイマーは電子制御にしたから要らなくなったんです、しかもシャッタレリーズのシャフトなどもありません、だからスペースが出来たんですね、納得!
さすがに電装は複雑です、フレキの2枚重ね、両面実装ですからね、でも電線のハンダ付けは非常に少ないです、この辺はPENTAXの実力を感じます、先日分解したミノルタX500なんか配線グチャグチャですから。
シャッターユニットの下部ダンパーです、EOSなんかでよく溶け出すのと同じです、ME系は一枚だったんですが、何故か二枚重ねになってます。
今回のsuperAはミラーアップのジャンク品だったんですが、原因はシャッタユニットの幕の張り付きで、全体に油がまわった感じでした、しっかりとベンジンで拭きとって再組み立てです。
電装を取るととってもシンプルですね、シャッターユニットも機械式の動作はありませんから構造がシンプルになっています。
実はsuperAは始めて触りました、このころのPENTAXではP30しか触ったこと無かったですからね、あっ、A3 DATEも見たことあるな、でもジャンク品だったので動作は見てないです。(^_^;)
このカメラ、ちょっと巻上げがME系より重いのです、それはミラーチャージが重いからなんですが、色々な動作を一回のチャージだけでこなすには必要なことなんでしょう。
このカメラの凄いところは、これだけの電装を組み込んでも電池がLR44×2個で済んでいる点でしょうか、技術の進歩なんでしょうね。
 


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