PENTAX SP




35mmフォーカルプレーン一眼レフカメラ
露出制御:TTL平均測光
ファインダー倍率:0.88倍(55mm標準レンズで等倍)
シャッター:機械式横走り布幕フォーカルプレーンシャッタ
1/1000〜1秒 Xシンクロ1/60秒
電池:水銀電池 (東芝TH-KA(Y)または、ナショナルMB×1個)
寸法:143×92×88mm
重さ:55mmF1.8付:831g
発売年月 1964年7月 
発売時価格:55mmF1.8付 44,200円

分解組み立て難易度10段階評価
 6

PENTAXと言えば、やはり避けて通れないのがこのSPでしょうね、カメラの修理関係の本などにもよく出てきます、修理屋さんが最も得意とするカメラなのかもしれません。
私のところにもユキノフさんから頂いたのと、HIROさんから頂いたのがあるんですが、何分その他のカメラも多数あるので手が出せなくてここまで来てしまいました。
SPと言えば私なんかより「PENTAXの思い出」の「つが_の」さんの方がはるかに詳しいのですが、今回は機会あって幕の交換をすることになりました。
底部はMXなんかと比べると、とってもシンプルですね、作業も楽です。
こちらはフィルムカウンターの関係でMXなどよりも複雑なんじゃないかな?
こんなにバラシちゃった、これ本当に組めるのかな?(^^ゞ
細かい部品が結構あるなあ(^_^;)
新しい幕。
SVなどと違い、リボンは別構造なので幕の消費量も少なく、安上がり(^_^)v
竿は古い幕から丁寧に剥がして再利用。
新しい幕と交換完了、リボンはまだ使えそうなのでそのまま流用しました。
とりあえず幕が定位置におさまった。
幕の組み込みはMXよりずーっと簡単です、MXの場合は糸がなかなか思ったようにプーリーに掛かってくれないのです。
基本構造はMXと同じ、MXがSPと同じと言う方が正しと思うが、何分PENTAXの布幕機種デビューがMXだったので。(^_^;)
低速ガバナーです、SVなどは違い、動作スピードを制御するタイプになりました、SVまではリターンスピードを上げるためにワンウェイクラッチを使っていますが、SPでは後幕が閉じると同時にスローガバナーが開いてリターンスピードを上げます、また1/15秒と1/30秒のシャッタースピードの時の音が独特なのは、このガバナーが開いた状態を利用しているからです。
SPは私の印象ではS2やSVなどより一回り小さくてスマートなイメージだったんですが、いえいえ、並べて見るとほとんど同じで、若干SPの方が大きく見えます、軍艦部が少し高いからでしょうかね。
しかし、マウント周りの処理はSPの方が遥かにスマートですし、SVに露出計を載せた姿から考えると画期的な進歩を感じます、人気が出たのも当然でしょうか。
カメラの基本構造はこのSPでほぼ完成している感じを受けました、後は開放測光くらいでしょう、電子化と小型化が進んでいくだけですから、絞込み測光が苦にならなければ充分に実用に使えます、MXと違い少々壊れても修理してくれる業者は沢山ありますし、値段もそんなに高くないですから結構狙い目かもしれませんよ。
 


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