PENTAX MZ-7




TTLストロボ内蔵・TTL自動露出・オートフォーカス
 35ミリ一眼レフカメラ
シャッター:電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
プログラムオ-ト,絞り優先 : 1/2000〜30秒(無段階)
 シャッタ-速度優先,マニュアル : 1/2000〜30秒,バルブ(1/2Evステップ)
 Xシンクロ : 1/100秒以下
寸法:135.5(幅)×92(高)×63.5(厚) mm
発売時価格:67,000円(ボディーのみ)
電池:本体:3Vリチウム電池(CR2タイプ)2個
発売年月 1999年8月 

分解組み立て難易度10段階評価
 6
配線多数

 MZ-3の修理をして思った事は、「MZシリーズも一通り分解してみたいな」だった(^^ゞ
半田付けの量は多いが、それさえ苦にならなければモルトが無いので比較的時間はかからず、プラモデル感覚で楽しめるからね。

で、2番手に選んだのがこの「MZ−7」で、前回の「MZ-3」同様のミラーアップから復帰せずというもの。
構造は「MZ-3」と大差は無いだろうし、故障の原因もモーターピニオン不良だろう、と言う単純な考えである。

TOPカバーを外すのは特に難しくない・・・とMZ-3の時は書いたが、半田付けの箇所は多いので覚悟が必要だ。

赤丸部の半田は全て外す必要が有る。
「光っておまかせ」のモードダイヤル部。

ダイヤル接点はトップカバー側に有り、フレキで繋がっている。

ここも外す。
ストロボの配線。

これも外す。
トップカバー裏側。

1999年7月27日製造らしい。
発売は1999年8月であるから、初期ロットと言う事かな?
シルアルナンバーの所には「MADE IN JAPAN」と有る。

こちらのX接点の黒い電線を外せばトップカバーは外れる。
ペンタ部の脇。

オレンジ、グレーの線がAFモーター
赤、黒線がミラー、絞り、シャッターチャージ用モーター
ピンク、茶色がフィルム搬送モーターに繋がる。
下から見たところ。

ボトムカバーを外した段階ではステンレスプレートが全面に有るため、ほとんど様子が分からないが、そのステンレスプレートを外した状態。

AFモーターが見える。
これは絞り動作用のギヤとエンコーダ

モーターによってチャージされ、開放と同時にエンコーダーでレバーの位置を確認し、ソレノイドでロックする構造。
さて問題のモータである。
思った通り、ピニオンが割れていた。

今回は真鍮製のギヤをネットで手に入れたので、それに交換する事とした。

ちなみに規格は(モジュール0.25、歯数13枚、歯幅2mm、軸径1.5mm)が理想かな、ネットで「モジュール0.25」で検索すると、ポリアセタールの物がヒットした。

私は真鍮製のギヤを探して購入したが、特注品に近い物でとても高価だった(^^ゞ
実用ではポリアセタールで十分だと思う。
ミラー動作、シャッターチャージ、絞り動作レバーチャージを同時に行うギヤ群。

見たところMZ-3と同じ構造のようだが、左から2番目のギヤの色が違う、何か違うのかな?

左から2枚のギヤは裏がカムになっていて、ミラー動作、シャッターチャージ、絞り動作レバーチャージを行う。

 実はMZ-3の修理が終わってから、代替のギヤを色々物色していた。
故障の場所が場所だけに、また故障した時の事を考えると瞬間接着剤で誤魔化しておくのはまずいだろうと思い、より確実な方法での修理を考えていたためである。

それなら純正の歯車を手に入れられないかと最初は思ったが、はたしてそれがまた壊れない保証は有るのか?と言う疑問も有るし、ここは金属製のギヤが良いとネットを探し回り、なんとか真鍮製のギヤを手に入れたのだが・・・とても高かった(^^ゞ(5個入り送料込み5400円)

ところでこのMZ-7、ペンタミラーである、アイピースを外したらペンタ部が空っぽ(爆)、とても奇妙な気分・・・(^^ゞ
光るモードダイヤルは暗くても切り替えがわかるし、くるくると光が回って結構楽しいものだ、使い勝手も良く、初心者から中級者まで十分使えるカメラだと思う。