MINOLTA NEW X-700




電子制御式横走布幕フォーカルプレインシャッター
シャッタースピード:X,B,1〜1/1000秒
測光形式:TTL開放測光中央部重点、平均測光方式
自動露出:プログラムAE,絞り優先式AE、マニュアル
マウント:ミノルタバヨネットマウント 
 寸法:横137×高89×厚さ51.5mm 505g(電池なし) 
電池:G13×2個
発売年:1982年1月(旧は1981年10月)
発売時価格:63,00円

分解組み立て難易度10段階評価
 7
半田付け個所多数

 X-700には以前から興味は有りながらも縁が無かったのですが、先日ネットオークションに外観が綺麗で価格も手ごろなジャンクを発見し、思わず「ポチッ」っと逝ってしまいました(^^ゞ

 届いたカメラはミラーアップ状態で後幕が完全に閉まりきっていない様子でしたが、指で後幕を閉じるとミラーが戻り、巻上げが出来るようになりました。
 これで治ったりして・・・なんて思ったのですが、やはりシャッターが切れません、露出計は問題なく動作している様子なので、何処かが引っかかっているのかな?って感じです。
 その後色々チェックしていると時々ですがシャッターが切れますし、切れない時も叩けば切れる事が分かりました、やはり何処かが引っかかっているのでしょう、後幕が完全に閉まらない症状も時々見られるので分解する事にしました。
X-7の時は底までフレキが有ると嘆いたが、こんなに電線が有るよりマシだと思うようになった(爆)

まあ、断線の可能性が低い分良いかな(^^ゞ
ISO感度設定ダイヤル部。

ダイヤルを押さえているネジは弱い、締めすぎるとパキッと音がして緩むので気を付けよう(^^ゞ

手前の接点は露出補正時の警告用。
巻き上げ部

オレンジの弓なりのものはフィルムインジケーター窓の中に見えるもの。
X-7の時は金属だったが、プラになっている。

ミラーボックスを外すのにカウンター部分を分解する必要は無い。
トップカバーとの繋がりはこんな感じ。
色々電線を外すとミラーボックスは外れる(^^ゞ


フレームはX-7と同様にハイブリッド成型だが、X-7ではフロントボードの取り付けネジ部までアルミだったのに対して、X-700ではフォトフレームから少し「コの字」に立ち上がる程度になった。つまりX-7よりコストダウンを図ったということだろう、おかげでフレームの剛性が低く、フロントボードの嵌り込みがカッチリしない。
絞りレバーの制御機構。

白と緑の線が絞りレバーの開放ソレノイド(電磁石)用で、中央に見える白い線は絞りレバーの位置固定用ソレノイドの線。
ミラーアップスタート用のソレノイドはこの裏に隠れている。

この状態でミラーとシャッターをチャージし、このソレノイドを動作させると
1、ミラーアップ
2、シャッター先幕スタート、後幕スタート
3、ミラーリターン
と一連の動作が確認できる。

で、何度も動作確認したが、まったく問題なさそう(^^ゞ

この後ミラーボックスとシャッターユニットを分離して個別に動作確認をしたが、異常は見られなかったので、諦めて組み直す事に・・・
ミラーボックスを組みつけて動作確認すると、やはり後幕の動作が時々緩慢になるし、シャッターチャージギヤが巻き上げ後に完全に戻らない。
これはどうもシャッターユニットとフレームの関係に問題がありそうなので、シャッターユニット単体でフレームにセットして確認してみた。
シャッターユニットチャージ用ギヤだが、白いギヤがフレーム側、青がシャッターユニット側で、遊びが無さ過ぎるようだ、そのために巻き上げ後の戻りがスムーズでなく、シャッターが切れない原因になっていた。

どういう調整をしているのかと不信に思うが、まあここは調整すれば治る事なので大きな問題ではない。
問題は後幕の動作不良である、確認の結果フロントボードにシャッターユニットを取り付けた状態で組み込むと、後幕のリボン巻き上げ部が巻き上げて太くなっていくうちにフレームに接触する。
このために後幕の動作が途中で止まる現象が発生していたようだ。

これって個体差なんだろうか?
色々考えたが、そのままでは無理な調整をしないと接触が避けられそうに無いので、フレーム側の接触する部分をリューターで削って逃がすことにした。

以上2箇所の調整、加工を行う事でスムーズに動作するようになった。


 今回の異常は購入後の相当早い時期から発生していた可能性が有る、こんなカメラを買った人は災難としか言いようが無いだろう、これは故障ではなく品質不良であり、もしかすると設計不良である。
 設計とは個体差を考慮した上で行うものであり、個体差が設計値の許容差内に入っていないなら不良品として除外されるべきで、市販されたのなら品質不良であるし、許容差内であるのに動作不良を起こしたなら設計不良である。
この問題が一部の個体差の中でだけ発生している事を祈るばかりだ、まあ、いまさら問題になるわけも無いけどね、もうミノルタはカメラ作って無いし。

 でも動作不良さえ起こさないなら良いカメラだと思います、私としてはminoltaの中ではXDの次ぐらいに好きなカメラですね、使勝手も良いし、外観はプラでもマウント部からミラーボックスまで、肝心なところは金属ですから。
 X-7よりコストダウンされている所はちょっと悲しいですけど、時代の流れと諦めるしかないのでしょう。

*おまけ*

下記でマニュアルがダウンロード出来ます。

http://ca.konicaminolta.jp/support/manual/slr/other-slr.html