昨年(2005年)、友人(ducaさん)から頼まれてPetri R.Fの修理をしたが、それから6×4.5のスプリングカメラという畳めばコンパクトで、フィルムサイズを生かした描写に興味を覚えていた。 狙い目は修理したカメラと同じ「Petri R.F」か「Pearl」なのだが、これがなかなか人気が有って、オークションでも思ったような値段では落札できそうに無い、そうこうしているうちに一年が過ぎてしまったが、先日久しぶりにオークションを覗いたらボロボロの「Pearl 1」が出品されていた、しかしあまりの酷さに入札をする人も少なく、これならと入札し、なんとか私の元へやって来る事となった(^^ゞ | |
こんな状態のだもの、値段は上がらないよね(^^ゞ 出品者の話ではシャッター切れない、ファインダー、レンズはカビ、汚れ、曇りありの完全ジャンク品と言う事だった。しかし蛇腹は使えそうだし、レンズも曇りはあるが傷は無さそう、掃除すれば使えるでしょう。 | |
残念ながらオリジナルの貼り革はほとんど残っていない。 | |
内部も錆びている。 写真は圧板が無いが、錆の確認のために外したもので、オリジナルが付いていた。 | |
非連動式の距離計内臓ファインダーはハーフミラーが曇ってどうしようもない、ピカールで磨いて素ガラスにしてミラーフィルムを貼った。 | |
ボディーは洗浄と再塗装をするためにここまで分解した、だがここまで分解するにはリベットを外す必要がある、組み立ての事を考えると出来れば避けたいところだ。 | |
シャッターも動作不良と言う事で分解し、このままベンジン風呂で洗浄、注油をしたら快調に動き出した。 このシャッター、羽が黒染めではなく塗装だった、これではシャッタースピードが安定しないと思うが、表面も凸凹だし。 | |
いきなり完成!すんません、途中写真撮ってませんでした(^^ゞ 貼り革は100円ショップの装飾用のもの、ちょっと耐久性に不安は残るが結構いい感じでしょ。 | |
値段からして写るようになれば十分と考えていたが、肝心のレンズが綺麗なうえに蛇腹もまだまだ使えそうなので非常にラッキーだった、あとは努力しだいでそこそこ綺麗になるしね。 しかしそれにしても即写性は低い(^^ゞ、のんびり撮影を楽しもうと思った時に持ち出すことにしよう。 |