KONICA FTA



TTL開放測光式シャッタースピード優先AE
機械式コパルスクェアーSシャッター
B・1〜1/1000秒
電池 MR44×2
寸法:148×95×48.5mm
重量:745g(本体のみ)
発売:1968年

分解組み立て難易度10段階評価
 6

MEばかり見ていると100%メカニカルシャッターの一眼にも興味がわいてくるもので、色々物色していたのだが、ひょんな事からこのカメラが私のところに舞い込んできた。

製造年月日は昭和43年7月と捺印がある、PENTAX初のTTL開放測光AE搭載のESが昭和46年発売であるからそれより3年、昭和51年12月発売のMEよりもなんと8年も前。PENTAXで言えばSLの時期にすでにTTL開放測光シャッタースピード優先AEを実現していたことになる。
露出計部分の配線、今見ればなんとも御粗末、まあ当時の電気製品は概ねこんなもの。

左に見える可変抵抗はバッテリーチェック時の針振れ量の調整用。

ファインダー脇にcdsが見える。
ファインダーの上に見える古風な抵抗と可変抵抗は特性調整用?
シャッタースピードダイヤル部

左側の露出計にシャッタースピードを伝えるための糸と滑車が見える。
露出計部

中央に露出計のコイルが見え、右下にシャッタースピードダイヤルからきた糸の繋がった歯車が見える、この糸で露出計のコイル自体を回転させ、シャッタースピードに応じた表示をさせている。

その手前に見える糸と滑車はレンズの開放絞り値を伝達する糸。

ミラーBOXを外してみた。
外した瞬間に、リンクと思われる部分の外れる音がカシャ、カシャ、カシャと3回ほど聞こえた、これは組むのが大変か。
コパルスクェアーSシャッター、なんともデカイ。
ニコマートFTNなどにも採用されている。
露出計の針の動きをレンズの絞り位置に変換する機構。
レンジファインダー機ではおなじみの機構であるが、これを一眼レフに組み込むとはコニカおそるべし。
よく考えぬかれた機構である、文章では到底説明できないので、是非一度分解して見る事をお勧めする。(無茶言うな(・_*)\ペチ)
ミラーリターン機構。
針の上に見える先端の赤いレバーは、セットされたレンズの開放絞り値によって適正な位置に動く、うーむすばらしい。
 


写真をクリックすると試写が見られます。