konicaは「じゃ〜に〜コニカ」以来、そのキャッチコピーのうまさが目を引きますね、このEF(NEW)も「ピッカリコニカ」で一躍ベストセラーになったことは皆さんご存知事と思います。 このカメラ、私はまったくのプラカメだと思っていたのですが、軍艦部、底蓋、裏蓋が金属なんですね、そんなこともあって以前から気にはなっていたんですが、先日行きつけのリサイクルショップでジャンク品ですが315円で転がっているのを見つけ、迷わず手にしてしまいました。 状態は結構悪いものだったのですが、そこは楽しみが増えるってもんですからね(爆) で、状況は 1、フラッシュが点灯しない(チャージ音も聞こえない) 2、ファインダー汚れ 3、レンズゴミあり 4、モルトぼろぼろ 5、セルフタイマーが重くて戻ってこない とりあえずこんなところです(^^ゞ | |
分解は特に難しくない、電線も最小限。 単3電池はストロボ専用なので、ストロボを使わなければボタン電池さえ入っていれば問題なく使えます。 | |
シャッターユニットはご覧の状態!多分ストロボ用の電池が液漏れして腐食性ガスを発生させたのだろう、これはちょっと手ごわそうだ(^_^;)。 | |
シャッターユニットはフロントボードにネジ止めされている、なのでレンズに問題が無ければレンズの分解はしなくてもシャッターユニットの修理は可能。 レンズ右上の仕掛けはフラッシュマチック機構、距離にあわせて絞りを替える仕組みで、左上の長穴が開いたレバーがフラッシュマチックと通常動作の切り替えレバー。 上に食み出しているのはゾーンフォーカスのファインダー内表示を動かすレバー。 | |
中央がシャッター幕を動作させる部分。 | |
錆び取りのために分解しようとしたが、カシメてあって外れない、分解することは考えていないようだ、当然かな(爆) | |
左のレバーがシャッター幕の開閉用レバー、矢印の部分が露出計の針の位置によってシャッタースピードを切り替えるところ、動作原理は幕の開く量が最速(1/250秒)の時は全開までだが、1/125遅秒になると全開以上に開く、1/60になるとさらに開いて閉じる時に錘が引っ掛かるようになっている。 右のレバーは絞りの開閉用 | |
シャッターユニットの表側には絞りがあり、露出やフラッシュマチックによって閉じる量が変化する、元祖C35には無かった機構だが、それが追加になってもC35より随分シンプルになったものだ。 | |
セルフタイマーユニット、動きが渋いが、見たところ錆びている様子はないので、油切れかと注油してみたが一向に改善されない。 | |
やむなく分解することにした。 中央の穴の周りが黒く変色しているのがわかる、しっかり錆びていた。 錆び取りと注油をして再組み立て。 | |
錆び取りと注油が終わって組みあがったところ。 | |
フラッシュはまったくチャージ音もしないので電極の接触不良だろうと点検したところ、蓋の電極が錆びて接触不良になっていたので、鑢で綺麗に仕上げた、これで「キュイーン」と元気よくチャージされるようになった、点灯も問題ない。 | |
フラッシュユニットとファインダー。 ネオン管の隣に見える透明なプラスチックはファインダー脇にあるチャージ完了インジケーターまで光を導くためのもの。 ファインダーの掃除はこのファインダーの黒い紙を剥がして行う、丁寧に剥がせば再利用可能。 | |
残るレンズの清掃とモルトの交換、錆びた部分のタッチアップをして完了! | |
これでなんとか動くようになりました、とても新品同様とはいえませんが、なかなか良いですねえ(爆) このカメラ、プラカメの走りですが、質感は悪く無いです、これで距離計内臓なら言うことないんだけどなー |