KONICA C35



レンズ: HEXANON38mm F2.8(3群4枚)
撮影距離 1.0m〜∞
電源:MR44×1
シャッター: コパルBマット,B・1/30〜1/650秒
寸法:112×70×51mm
重量:370g
発売時価格:15,700円

分解組み立て難易度10段階評価
 3
ジャンク修理入門機

みなさんご存知ジャーニーコニカ、現在40代後半から50代のかたなら一般大衆向けコンパクトカメラと言えば、真っ先にこのカメラを思い出す人も多いのではなかろうか。

このカメラ、構造はいたってシンプルであり、修理も比較的簡単なのでレストア入門には最適のカメラだと思う、ジャンク品の入手も比較的容易である。

写真は左が初代のC35のそのまた初期型、右はその改良型のFlash maticである、外観的にはほとんど同じ、よく見るとシャッターボタン部の皿が黒いプラスチックになっている他、電池蓋もプラスチックに、フィルムカウンターが白地に黒文字から黒地に白文字に、ホットシューの接点がメッキなしの真鍮(ただの真鍮ではなく、金メッキだそうです、そう言えば錆びてないですね、tomboさんからの情報です)になるなどの違いがある。

一般大衆向けのカメラとはいえ、この当時のカメラは金属なので、持っているだけで楽しいし、思いのほかよく写る。
知っていればここまで分解するのに数分である。
シャッターは絞りも兼ねる、明るい時はシャッターの開きが少なくなるので、結果的に絞りが絞られると同時にシャッタースピードが速くなるというわけ。
右下に見えるのがチャージレバー、その左の真鍮の丸いのはガバナー(シャッター速度を一定に保つためのもの)である。
右上の赤いマジックで書かれたものが露出計、その下がセルフタイマーユニット。
 
   よく壊れるところ
1、露出計動作不良
 ピント調整でCdsの配線が当たる場合があり断線しやすい、電池室や露出計の半田付け部もチャックするとよい。

2、シャッター動作が緩慢
 シャッターに油がまわっている場合がほとんど、シャッターを分解してベンジンで清掃する。
 



写真をクリックすると試写が見られます。