YASHICA ELECTRO 35 GX



レンズ: COLOR-YASHINON DX 40mm 1:1.7
シャッタースピード:4〜1/500秒
焦点調節:2重像合致式、0.8m〜無限
パララックス補正
露出制御:絞り優先式AE ASA25〜800
電源:HM-N(NR52)型水銀電池 2個
大きさ、重さ:123×757×74mm 580g
発売:1975年
発売価格:クロム36,000円 黒37,500円


今日気が付きました、YASHICA ELECTROシリーズは好きなカメラなんで今までにも何台か修理しているんですが、othersにも報告して無かったですね、ちょっと驚きです。

今回紹介する35GXは電装不良ということでやってきました。

電装不良ということですが、電気が来ないということでもないらしい、はてな?見たところ電極が曲がっているので怪しいことは怪しい(^^ゞ
ややや!電極の裏側の折り曲げが伸びて、シャッターチャージをした位置でレバーに接触しているようだ。
とりあえずフロントパネルを外す必要があるので分解することにした。

トップカバーを外すのは特に難しくは無い。

バッテリーチェックランプがフィルムカウンターのバックライトも兼ねている、面白いアイデアだ。
黄色いのが「シャッタースピードが低速に成りますよ」と言う警報ランプ、赤いのはシャッタースピードが最高速でも露出オーバーになります」と言う警報である。


2重像の左右の調整は中央のネジで行う、上下は警報ランプのすぐ下にある小さなネジで調整する、いずれの調整もトップカバーを外す必要がある。
フロントボードが外れた、電極はご覧のような状態、最初からこんな感じだったのかな?まあいずれにしてもこのままには出来ないので、右側と同じように曲げて、また広がらないように半田で固めた。
これはフロントボードの裏側、シャッターレリーズが戻ったときのショックを和らげるゴムダンパーですが、もう朽果ててしまっていますね、ここは一応ゴム板を貼っておくことにします。
後玉群の向こうにカビが見えるので、分解して掃除することにした。

接点の接触不良も心配だったので分解して確認してみました、でも必要なかったみたいです、接点は金メッキのようですね、ピカピカに輝いていました。
電子カメラの証「電磁石」が見えますね。

この状態で電池を繋いで動作の確認をしたところ、シャッターが完全に開かないようなので、この後ベンジンでジャブジャブと洗浄(^^ゞ これで問題なく動作するようになった。

エレクトロ35GXはその名前からも分かるとおり、しっかりと電子カメラなのですが、その質感と描写力は相当なものだと思う、私が使ったことのあるカメラで一眼の代わりが勤まるなあと思ったのはこの”エレクトロGXとGT”、それに”ミノルタV2”くらいである(他にも有ると思うけど使った事が無い上に見る目も無いのでのであしからず(^^ゞ)にもかかわらずGTなどのジャンク相場は最低レベルだと思う、まあジャンク箱にゴロゴロしてるし、大きいし、重いし、電装不良は直らない可能性高いから人気が無いんでしょうね、もったいないなあ。


 


写真をクリックすると試写が見られます。