もうカメラは増やさないぞ!と、毎日思っているが、そう思いながらオークションを見ている自分が情けない (^_^;) で・・・思わず精進してしまったのがこのカメラ、まあ安かったから良いか。(-_-)/~~~ピシー!ピシー! 実はCanonのマニュアル一眼は始めて買いました、ハハハ、全く興味なかったのです、なんとなくペンタ部からマウントにかけてのデザインが好きになれなくてね(>_<)、AE-1なんかカッコイイと思うんだけど、まあ次回の楽しみに取って置こう(あれれ、まだ買う気?)。 落札したカメラはシャッター動作不良のジャンク品でした、手元に届いて確認して見ると、巻き上げが終わってもシャッターが押せないときがあります、ロック解除の動作不良のようですね、それにシャッターも低速時に固まってしまいます。 | |
FXのマウントは外爪式バヨネットマウントです、Canonでは他社との差別化を考えたのでしょうか、しかしこのマウント方式には将来性がないと判断したのか、後にAF化に伴って内爪式のEFマウントに切り替え、まったく互換性がなくなってしまいました。 実は数年前に私が持っていた唯一の一眼レフだった、EOS KissUを手放した一番の理由が、この互換性の無さでした。 当時私はEOS KissUのオートフォーカスで思ったようにピントが合わず、イライラしながら使っていました、当然マニュアルも出来るんですが、とてもピントの山がつかみにくいスクリーンだったんですね、露出制御もマニュアルでも出来るって言う程度で、フィーリング主義の私には使えたもんじゃない、そこでマニュアルカメラが欲しくなったんですが、そこで始めて気がつきました、CanonのカメラはMFとAFではまったく互換性がないことに(T_T) | |
露出計の電源スイッチですが、これがとっても操作しづらい、手袋なんかしてたら絶対にまわせないですね、夏は汗で滑りそうだし、撮影のたびに入れたり切ったりするのはとても面倒です、押しボタン式でも良かったんじゃないかと思うんですが、ケースに入れたときなどの誤動作を恐れたんでしょうか、そんな時は真っ暗だから電源入れても電池は殆ど減らないと思いますがね。 露出計内臓と言っても連動式ではなく、露出計の針が指した数字を読んで絞りを合わせるだけのものですが、それでも単体露出計を持って歩くよりはとても便利です(^_^)。 | |
露出計の目盛りは巻尺のように巻いてあり、シャッタースピードダイヤルで引っ張って動かしています。 引っ張るのは糸などではなく、銅箔を使っていましたが、これを軍艦部を外すときに切ってしまいました(T_T)。 ここは最後にMXの修理に使った糸で修理しました。 | |
中央に見えるのがCdsの採光窓で、フィルム巻き戻し軸に組み込まれた露出計の感度切り替えレバーを切り替えると、内部に減光用の穴の開いた板が出入りするようになっています。 左下のレバーはミラーアップ用のものです。 | |
ペンタプリズムを押さえるのにポリエチレンシート(多分)とモルトを挟んであります、しかし写真のようにシートに切れ目があり、その部分が線状に腐食していました。 でも使えなくも無いからこれは気にしないことにしよう(^_^) それでもこれ以上腐食が進まないように、古くなったモルトを綺麗に剥がしてやりました。 | |
色々調べたが、低速ガバナーの動作が悪く、洗浄しただけでは治りそうにないので、調整で対応することにしました。 FXの低速ガバナーはミラーボックスの下にあります。 左赤丸部のネジが1/30〜1秒の調整ネジ、右赤丸部のネジが1/4〜1秒の調整ネジです。 巻き上げ後のシャッターボタンロック解除不良はミラーの動作レバーの動きが悪く、完全に巻上げが出来ていないのが原因でした、これはレバーの曲がりを修正して完了です。 | |
後記 Canonのカメラを修理すると思うのは、とにかく革を剥がすのが大変なことだ、まったく40年も前に作られたとは思えないほど良く、しかも綺麗に付いている。 これは修理をする上では大変なことだが、使うだけのユーザーとしては全く素晴らしい事だと思う、時代が違うので単純に比較は出来ないが、ミノルタXDやコニカ A−com1のように革がちじんで剥がれて来るカメラとは大違いである。 それにしてもこのカメラはなんでこんなに人気が無いんだろう、私も完動レンズ付きで送料別2,000円で手に入れた、M50 1:1.7曇りありのジャンクレンズくらいの値段である、良いカメラだと思うんだけどなあ。 |