Canonet QL17 G-V



レンズ: CANON LENS 40mm 1:1.7(4群6枚)
撮影距離 0.8m〜∞
シャッター: コパル B・1/4〜1/500秒
露出制御:シャッタースピード優先EE、マニュアル
電池:H-D(1.3V)水銀電池×1個
寸法:120×75×60mm
重量:620g
発売:1972年3月
発売時価格:29,000円

分解組み立て難易度10段階評価
 6


そもそも私はNEW EOS KissUの一件以来Canonアレルギーなので、間違ってもCanonのカメラは買わないだろうと思っていたのだが、会津オフでこのカメラを亜哉さに見せていただき、G-Vのロゴにイチコロでまいってしまった、なんとも優柔不断な話だが、やはり良いものは良い、つまらない拘りは捨てることにした、おかげでCanonetが増殖中である。
このカメラ、写りには定評がある、レンズはもちろんだが同世代のカメラはマニュアルが使えないものが多い中にあって、しっかりマニュアルも使えるのがマニア受けするし、デザインも私好みである。
ただ残念なのが、マニュアル時には露出計が動作しないことと、シャッター速度が1/500秒までしかないこと、最小絞りも16までしかないので、今時常用の高感度フィルムで日中晴天屋外では辛い。
絞りリングをA位置にすると、シャッタースピード優先EEとなる、左側がマニュアル時の絞り値、右側の数字はフラッシュ撮影時にガイドナンバーを設定すると、距離目盛にあわせて絞りが変化する、また、撮影可能な距離範囲から外れるとシャッターロックがかかる。
注意が必要なのが、絞りはフィルムを巻き上げた状態でないとマニュアルにしても絞る方向にしか動かないし、オートで撮影するとシャッターを切った後に絞りが戻らないので壊れたのかなと勘違いするが、巻き上げると戻るので心配ない。
そもそもQLとはクイックローディングの略だそうで、このカメラはフィルムのセットが簡単(当時としては)である、また、フィルムカウンターが”1”になるまでは巻き上げロックがかからない、親切&便利だが、古いからロックが壊れたと勘違いしないように注意が必要、私も最初は壊れていると思った。(^-^;
この個体はシャッター動作不良、ファインダー曇り、のジャンク品だったが、分解してシャッターのベンジン清掃、ファインダー清掃を実施して回復した。
シャッター動作不良の場合、結構苦労するが、それにもまして貼り革が剥がれないのが一番苦労した。まあそこまで剥がさなくても修理は出来るが、綺麗に張りなおすのが私の主義なので・・・しかし余計に汚くなったかな?``r(^^;)ポリポリ
露出計部、マニュアルの時も動けば最高なのに。

試 写



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